以前、私が「五十肩」という言葉を聞いたとき、正直「肩こりの延長線上」としか思っていませんでした。50代になって肩が少し痛むだけのことだろうと軽く考えていましたし、「肩が上がらない」とはどういうことなのか、正直イメージも湧きませんでした。
そして、それなりに運動を続けていれば五十肩にはならないだろうと高をくくっていました。
肩が痛むという症状の具体的な感覚など、まったく分からなかったのです。
しかし、実際に五十肩になってみると、以前の私の考えは大きな間違いであることを痛感しました。
まず、筋肉や筋が引っかかり、肩が本当に上がらない。
日常のちょっとした動きでさえ、これができないことの不便さと痛みを感じるようになりました。
また、痛みは単なる筋肉痛や過度な運動の疲れとは異なり、神経が直接傷ついているような、非常に鋭い痛みが続きます。
この体験は、加齢というものを身を持って感じる瞬間で、それが私のプライドを傷つけ、精神的にも非常に厳しいものとなりました。そして、五十肩の辛さや苦しみは、外からはなかなか理解されにくい。私自身もかつてはその苦しみを理解できなかった一人だったので、その孤独感はさらに深まりました。
経験してみて初めて、五十肩の実態や深刻さを理解することができました。これからは、他者の痛みや苦しみを軽視しないよう、常に心に留めておきたいと思います。