先日、仕事の合間に何気なく流していたYouTube Musicのプレイリストから、ふいに流れてきた一曲がありました。
子どもの歌「にじ」。
まさかこの歳になって、この歌で泣くなんて思いもしませんでした。
なんとなく耳に入った歌声が、やけに心にひっかかって、
歌詞を知りたくなって検索して、改めて聴き直したら……
不思議と涙がこぼれていました。
「にじ」は、庭のシャベルがぬれて、洗濯物がぬれて、くしゃみをひとつして、雲が流れて、光がさす……
ただそれだけの、ありふれた情景。
それでも最後には、こう歌ってくれる。
「きっと明日はいい天気」
大人になると、何かを失ったり、失敗したり、思い通りにいかないことの方が増えていきます。
その度に少しずつ、「希望を持つことが怖い」というクセが自分の中に根付いてしまったのかもしれません。
でもそんな私の心が、この何気ない子どもの歌に確かに動かされました。
失敗してもいい、挫折してもいい。
それでも、
「きっと明日はいい天気」
そう思える自分でいたい。
雲の向こうに光があると、
もう一度信じてみたくなりました。
たまたま流れた一曲が、
そんな気持ちを思い出させてくれました。
どんなに疲れていても、
どれだけ思い通りにいかなくても、雲の向こうにはちゃんと光がある。
だから、「きっと明日はいい天気」。
そう思って眠れる夜があれば、まだまだ人生は捨てたもんじゃない。