饒舌なる静かな多様性論者のブログ

カフェインをコントロールするようになった話

このサイトはプロモーションを含んでいます。

コーヒーが好き、というのは控えめな言い方かもしれません。私にとってコーヒーは、毎朝のリズムを整えるスイッチであり、昼下がりのエネルギー源でもありました。お気に入りの豆を挽いて、ゆっくりドリップする時間が、日常の中でひとつの楽しみになっていたんです。

かつての私は、濃いめのコーヒーを一日2回は当たり前に飲んでいました。特に朝は目覚めに一杯、そして昼食後にももう一杯。それが私の定番ルーティン。でも、ある日を境に、その習慣に疑問を抱くようになりました。

風邪でカフェイン断ち、まさかの頭痛

そのきっかけは、数日間寝込むほどの風邪でした。高熱が出て、体がだるく、食欲もなくなる中で、当然ながらコーヒーを飲む気にもなれませんでした。それまでは「体調が悪くてもコーヒーは飲む派」だった私が、なぜかそのときは自然とコーヒーから離れたんです。

ところが、風邪の症状が少し和らいだ頃、なぜか頭痛がひどくて…。最初は風邪の後遺症かと思ったんですが、調べてみたら、どうやらカフェイン離脱による頭痛らしくて。まさか自分がそんなにもカフェインに依存していたなんて、正直ショックでした。

「やめよう」ではなく「セーブしよう」

その出来事以来、私はカフェインとの付き合い方を見直すことにしました。完全にやめる、という選択肢もあったのですが、コーヒーの味も香りも、そして淹れる時間も好きなので、むしろ無理にやめることのほうがストレスになりそうで。

だから私は、「カフェインをゼロにする」のではなく、「量をコントロールする」という選択をしました。

たとえば、朝の一杯は続けます。ただし、豆の量を減らして、少し薄めに淹れるようにしています。昼にはカフェインレスのコーヒーや、ルイボスティーなどノンカフェインの飲み物に切り替えています。夜にカフェインを摂ると眠れなくなることもあったので、そちらも自然にやめました。

セーブして気づいたこと

カフェインの摂取を控えめにして気づいたのは、「なくても意外と平気」ということです。たしかに最初の数日は、少しぼーっとしたり、集中力が落ちたりした感じもありました。でも、一週間ほど経つと、それも徐々に落ち着いてきました。

逆に、今ではたまに濃いめのコーヒーを飲むと、その刺激にびっくりするくらいです。カフェインの効きが強く感じられるようになって、「ああ、前はこれを毎日飲んでいたのか…」と我ながら驚きます。

習慣との距離感を考える

コーヒーは私にとって、単なる飲み物ではなく、習慣であり、気分転換であり、時には癒しでした。でも、いつの間にか「ないと落ち着かないもの」になっていたのかもしれません。だからこそ、一度その距離感を見直せたのは、とても良い機会だったと今は思います。

もちろん、今でもカフェの香ばしい匂いに誘われて、ふらっと一杯飲んでしまうこともあります。でも、そういう「たまの楽しみ」としてのコーヒーのほうが、以前よりもずっとありがたく、美味しく感じられる気がするのです。

私にとって、カフェインとの付き合い方は「全部かゼロか」ではなく、「ちょうどいい量を見つけること」でした。人によって体質や感覚も違うので、何がベストかは一概には言えませんが、「今の自分に合っているか?」を考えるのは、大切な視点かもしれません。

この記事を書いた人
SNSでフォローする