[相談内容]
和尚様、瞑想をする際に感じるプレッシャーについて相談があります。瞑想をすると心が穏やかになり、非常に気持ちが良いのですが、忙しさにかまけてサボってしまうことがあります。一度サボると、そのこと自体が重荷となり、再び瞑想に戻るのが難しくなってしまいます。夏休みの宿題にも似た経験があり、習慣が途切れるとそれがプレッシャーに感じてしまうのです。
[和尚の回答]
なるほど、瞑想を続けることに対するプレッシャーで悩んでおるのじゃな。仏教においても、日々の修行や瞑想は大切にされておるが、その目的は心を穏やかにし、煩悩から解放されることにあるのじゃ。瞑想を義務や負担と感じること自体が、煩悩の一つと捉えることもできるじゃろう。
仏教では、「中道」の教えがありますのじゃ。極端な苦行や、逆に放縦も推奨されておらず、すべてのことにおいて「中道」を守ることが肝要とされている。したがって、瞑想においても、無理をせず、自分にとって心地よいペースを見つけることが大事じゃ。瞑想は心を豊かにするためのものであって、心を縛るためのものではないのじゃよ。
また、「今日はたった3分でもいい、瞑想をする」という心持ちは、非常に良いアプローチじゃ。これもまた中道の精神に通じるものがある。自分を追い込むことなく、少しでも瞑想をすることができれば、それは大きな進歩となるのじゃ。負担に感じる際は、仏教の「一切皆空」の考えを思い出すのも良い。すべての物事は変化し続けるものであり、プレッシャーもまた永遠に続くものではないという教えじゃ。
最後に、瞑想は心を解き放つための手段であることを忘れずにいてほしい。日々変わる自分を受け入れ、その瞬間瞬間を大切にする心が、真の穏やかさにつながるのじゃ。