新年度のもやもや

［相談内容］

新年度が始まり、ニュースを見るたびに、世の中の人たちが新しい生活をスタートさせているように見えます。自分だけがその場で足踏みをしているような、置いていかれているような気持ちになっています。このような感覚からどうやって脱却すればいいのでしょうか。

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生きるのが下手な人へ 世渡り下手だけがもつ魅力 

［和尚の回答］

お悩みを聞かせていただき、心より感謝いたしますのじゃ。新年度、人々が新しい門出を迎える時、自分だけが変わらぬ日常に留まっておるように感じることは、なかなかに心に重くのしかかるものじゃろう。

仏教では、「人はそれぞれの因縁によって異なる道を歩む」と教えておる。つまり、各人が異なるタイミングで変化を迎えるのは自然なことなのじゃ。あなたが今、動き出せずにいると感じるのも、一つの過程に過ぎんのじゃ。

この時期に自分だけが変わらずにいると感じた時、まずは自身を振り返り、内省の時を持つことが大切じゃ。どのような変化を望んでいるのか、どのような一歩を踏み出したいのかをゆっくりと考えてみるのじゃ。そして、小さなことからでも良い、自分にとって意味のある一歩を踏み出してみることじゃ。それが新しい因縁を生み、やがて大きな変化へとつながるかもしれぬ。

また、「自分は足踏みしている」という感覚に捉われ過ぎず、今この瞬間を大切に生きることも大切な教えじゃ。今、この瞬間に感謝し、今できることに集中する。そうすることで、心が穏やかになり、自然と次のステップへと進むことができるようになるのじゃ。

足踏みしていると感じる今こそが、新たな道を模索し、内面を成長させる貴重な機会なのじゃ。この機会を活かし、心静かに次のステップへと進んでいかれることをお祈りしておる。