先日のブログ記事で、あれほど iPad でノートを取ることについて熱く語ったのですが、そうは言っても紙のノートやメモパッドにボールペンでメモを書くことにも大きなメリットを感じて使い続けています。
紙のノートには多くのメリットがあります。まず、ペンとノートが摩擦する感覚が身体にフィードバックされることで、脳を活性化し、新たなアイデアが湧き出る感じがします。また、紙のノートは軽く、コストが低いため、気軽に持ち運べます。
大量のノートを書ききったときに、ノートが積み上がることで目に見えて達成感を感じることができます。これは紙のノートならではの喜びです。ノートのページをめくりながら、自分が過去にどれだけのことを考え、学び、成長したかを物理的に感じ取ることができます。この積み重ねが可視化されることは、モチベーションの大きな源となります。
また、デジタルと比較して情報を長期間保管することが可能です。紙のノートは直感的な情報の探しやすさと保存性が高いという利点を感じています。
これはもう完全に主観の話なのですが、気に入ったペン(ジェットストリーム0.38mm)で紙に書くときになぜか脳が冴え渡るような感じがして、様々なアイデアが湧き出るような気がします。
手書きは、単なる情報の記録以上のものです。ペンを紙に走らせる行為は、脳の活性化に直接的に寄与します。私が感じる最も大きなメリットの一つは、この物理的な行為が創造性の火を灯すことです。紙に文字を書くことで、アイデアがより具体的に、そして自然に流れ出てくるように感じます。また、このプロセスは集中力の向上にもつながり、デジタルデバイスの使用では得られない深い没入感を提供します。
客観的なデータがあるわけではないのですが、頭の中がちょうどいい感じの興奮状態になり、スラスラといろいろな思念を書き留めることができるような気がします。
紙のノートは軽くてしなやかなので気軽に持ち運ぶことができます。
落としても決して割れることは無いので乱雑に扱っても問題はありません。
何よりも安いので簡単に入手することができます。
iPad を使用していると常に落としてしまうんじゃないかという不安が心のどこかにあるのを感じてしまいますが、紙のノートやボールペンは値段が安く、また換えも利くため気軽に持ち運んで使用することができます。
当然ですが、紙のノートやメモパッドだと、書いた分だけかさばります。
大量に溜まった紙を見ると、「これだけ自分の頭の中からいろいろなモノを振り絞って記入した」と大きく実感することができます。
紙のノートはパラパラとめくって情報を探すことができ、ノートのこの辺のページに書いたと言うアナログな記憶で情報を覚えることが可能です。
また、情報を長く保管することに関しても、少なくともデジタルよりも長期間保管をすることが可能になると思います。特にデジタルの場合は、フォーマットの違いや取り扱うメディアの寿命、そして、クラウドサービスのサービス終了など、様々なリスクがあります。
紙に書く時のデメリットは紙媒体という物理的な大きさに制限されること、そして、情報の再活用が難しいという点です。
可搬性の高い小さいサイズの紙であれば小さいなりの分量しか書き出せませんし 、大きく書こうと思ったけどスカスカで、かえって罪悪感を覚えてしまうということがあります。
また、思考を上下左右や時系列に並べ直したいときも制限を受けてしまう事が多くあります。
紙に書いた場合その情報を確認するには該当する ノートの該当するページを開く必要がありますが、古い情報だと書いたはいいけどどこに書いたか解らない、あるいは検索するために手間をかけてしまう必要があります。
紙に書いて閉じておくということはその情報を死蔵してしまうということなのです。
手書きした情報は基本的にその場で見せることしかできません。
誰かに伝えようと思ったらテキストを打ち直したりコピーを取ったりスキャンをしないといけません。
このようにiPad と紙に書くことにはそれぞれ特徴があり、メリットとデメリットがあります。
これは先ほど挙げたかさばってしまうことで充実感を感じられるというメリットと表裏一体なのですが、紙の情報をから持ち運ぼうと思うと物理的な苦労をしなければなりません。 大量に書き出したした場合、それらの資料を持ち運ぶ時に苦労してしまいます。
このようにiPad と紙に書くことにはそれぞれ特徴があり、メリットとデメリットがあります。
どちらか一方に絞るのではなく、双方の長所を活かしたノートの活用術を行っていきたいと考えています。