Mac Studioを購入してから数日が経ちましたが、この間の体験はコンピュータを使ってやりたいことがストレスなくできるという夢のような環境にたどり着くことができました。
特に、Chromeのタブを何十枚も開いて作業する私のようなユーザーにとって、Mac Studioの性能はまさに救世主と言えるでしょう。
まず驚いたのは、メモリスワップが今のところ一切発生しないことです。4Kモニターを3枚接続してChromeのタブを60枚開いて、IllustratorとPhotoshopを起動して、windows仮想環境でソフトを動かすと64GBのメモリを搭載しているおかげで、Chromeだけで20GB以上を消費する私の使用状況でも、全く問題なく動作します。
以前使用していたiMacには40GBのメモリを搭載していましたが、それでも20GB程度のスワップが発生し、Chromeを起動してPhotoshopやIllustratorなどの複数のアプリを切り替えていると、若干のタイムラグが気になっていましたが、そのようなことが無くなりました。
インターフェースも申し分なく、有り余るポートに複数のモニター・複数のストレージ・複数のインターフェースを接続しても、まだ余裕があります。
そして、何と言ってもその静かさには感動しました。従来使用していたiMacでは、4Kモニター3枚で表示して、動画を流したり、仮想環境を立ち上げるとファンの音が気になることがしばしばありました。しかし、Mac Studioではこれまでと同様の負荷をかけても驚くほど静か。作業に集中できる環境が手に入ったことを実感しています。
ただ、一つだけ残念だったのがスピーカーの音質です。事前にレビューなどを読んで正直なところ、あまり期待していなかったのですが、それでも期待を下回る結果に。これまで使っていたiMacの音質はもとより、リビングのクラムシェルモードにしているMacBookAirから出てくるショボい音を遥かに下回る音質にがっかりしました。しばらくは我が家の倉庫に転がっていた安いスピーカーを繋げて凌ぐことにしました。
ここ十年くらい、パソコンと言えば、オール・イン・ワンのiMacや、MacBookを使用してきたので、パソコンを買えば(こだわらなければ)十分に満足できるスピーカーやマイク、そしてWebカメラがついているのが当たり前だったので、非常に新鮮な混乱を味わっています。
と、ここまで書いていて気がついたのですが、これらの不足している要因は見事にApple Studio Displayに納められているソリューションです。
「やはり、Apple Studio Displayを買わなければならないのか?」という思いがが頭をよぎりました。
Mac Studioへの投資は、特にメモリを多く消費する作業を行うユーザーにとって、非常に価値のあるものだと思います。もちろん、スピーカーの音質に関しては外部の高品質なスピーカーを用意するなどの対策が必要かもしれませんが、作業効率と静かな環境を重視する方には、ぜひお勧めしたいと思っています。
今後もMac Studioを使い続ける中で、さらに多くの発見や新たな活用方法が見つかることを期待しています。そして、これらの体験が他の方の参考になれば幸いです。