恋愛って、楽しいことばかりじゃないよね。
ときめいたり、笑ったり、ドキドキしたり――そんな時間がある一方で、
「なんだかうまくいかない」
「気持ちが冷めてきたかも」
「フラれてつらい」
「親には言えない…」
そんなふうに、誰にも言えないモヤモヤを抱えることもあると思う。
好きだったのにフラれた。
付き合ってみたけど、思っていたのと違った。
気づけば気持ちが冷めていた――
恋って、思い通りにならないことがたくさんあります。
そんなとき、自分のことを責めてしまいがちだよね。
「私が悪かったのかな」
「もっとがんばればよかったのかな」
でもね、
恋がうまくいかなかった=あなたがダメだった、ではない。
相手のタイミングや気持ちの変化、考え方の違いもある。
誰だって、どんなにがんばっても、うまくいかない恋はあるんです。
うまくいかないとき、自分の心と向き合う時間を持つことが大事です。
でも、「向き合うってなに?」って思うよね。
たとえば、こんなふうにしてみてほしい:
うまくいかない恋は、「心の整理」のチャンスでもあるよ。
「前は好きだったけど、なんか違うかも」
そんなふうに感じることもあります。
好きって、“変わる”ものなんです。
無理に続けることが思いやりじゃない。
正直に「気持ちが変わった」と伝えることも、ちゃんとした優しさです。
ちょっと年上だったり、
なんとなく「この恋、ちゃんとしてないかも」って思っていたり、
親に言うのは恥ずかしい恋もあるよね。
でもね、
「親に言えない=悪い恋」とは限らない。
思春期って、“自分の気持ち”がどんどん大きくなっていく時期。
誰かに知られたくない、見せたくない――そんな気持ちも自然です。
でも、もしその恋が**「ひとりで抱えるにはつらすぎる」**ものになったら、
友だちでも先生でも、信頼できる誰かに話してみるのも一つの手だよ。
正直に言うとね、
お父さんもお母さんも、昔はたくさん恋でつまずいたことがあるよ。(お母さんはたぶん)
でも今、私たちは「父」「母」という立場にいるから、
あなたからは、そういうふうには見えないかもしれないね。
でもそれって、
立場が人をつくるってことなんだと思う。
先生だから、生徒の前ではちゃんとする。
部活の先輩だから、頼れるようにふるまう。
親だから、子どもの前では冷静でいようとする。
つまりね、今うまくいかなかった恋だって――
これから出会う“新しい立場”や“場所”の中で、
ちゃんと受け止められるようになる日がきっと来る。
今のあなたたちは、
学校という限られた場所の中で生活している。
言ってみれば、水槽の中の魚みたいなものなんだ。
水槽の中では、起こることすべてが大きく見える。
人間関係も、言葉も、感情も、すごく影響を受ける。
でもね、
水槽の外には、もっと広い世界がある。
高校に行けば、また新しい出会いがある。
大学や社会に出たら、自分の価値観に近い人とも出会える。
いま、うまくいかなくてつらいことも――
「外の世界」では、ちっぽけに思える日がくるかもしれない。
うまくいかない恋、思い通りにならない気持ち、
泣きたくなるような時間も、
すべてあなたの人生の一部であり、宝物です。
そしてその経験は、
未来のあなたの言葉や優しさになって、
誰かの心を支えてあげられる日がきっと来るから。
だから、どうか自分を大切にしてね。
恋がうまくいかない日も、自分を責めすぎず、
そっと抱きしめてあげるように、自分の心に寄り添ってください。