饒舌なる静かな多様性論者のブログ

「大人になる」ってどういうこと?――“好き”の先にある、責任と未来の話

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恋をすること、誰かを好きになることは、すごく自然なこと。
一緒にいたい、もっと近づきたい。そう思うのも、心が育っている証です。

だけど、その先にある“身体の関係”については、ちゃんと話しておきたいことがあります。

身体を重ねることで、子どもができる可能性があるということ。
これは、教科書にも書いてあるし、知識としてはもうわかっているかもしれません。

でも、「知っている」ことと、「実感として理解している」ことは、やっぱり少し違う。
だからあえて言います。

好きという気持ちだけでくっつくことは、誰にでも起こりうるけど、
そこには、いつか命が生まれるかもしれないという可能性がある。

子どもができるということは、
「大人としての責任」が生まれるということです。

大人になるって、ただ年齢を重ねることじゃなくて――

「自分の行動に責任を持てるようになること」
そして、
「誰かの命に対して、きちんと向き合えるようになること」

そういうことなんだと思います。

🧬人間の“本能”と“社会”のあいだ

人間も生き物だから、
本能的に恋をしたり、身体のつながりを求めるようにできている。

でも、現代社会は複雑です。

子どもができたとしても、すぐに育てられる社会ではない。
生き物としての「子育てに最適な年齢」と、
社会制度が想定している「出産・育児の年齢」がズレている。

たとえば、学生のうちに子どもができたら、
経済的にも精神的にもサポートがすぐに届かないこともある。
社会全体が、まだ十分に追いついていないんです。

だからといって「子どもを持つことは悪いこと」ではない。
でも、その覚悟がまだ自分にないときに、“なんとなく”で行動してしまうのはもったいない

🤝 責任は、ふたりのもの…のはずだけど

そしてもうひとつ、大切なことがあります。

「自分はちゃんと考えている」だけでは、十分じゃない。

相手も、同じように責任感を持っているかどうかを、ちゃんと見てほしい。

でもね、現実には、たぶん――
相手だって、まだ自分が何をやりたいのかもよくわかっていないと思う。
それは、あなたも同じかもしれない。

だからこそ、相手が「ちゃんと考えてるよ」と言ったとしても、

その“ちゃんと”の中身が、まだ足りないこともある。

子どもができるというのは、人生が丸ごと変わること。
学校、仕事、お金、人間関係――すべてが影響を受ける。
そういう重さを、思春期の今のうちに完全に理解するのは、正直かなり難しいと思います。

🧭 現実に“責任”を取るのは誰なのか

それと、もうひとつ伝えておきたい現実があります。

もし本当に子どもができるようなことが起こったとしたら――

そのときに現実に責任を取るのは、あなたたちではなく、
父さんと母さん。そして、相手のお父さんとお母さんなんです。経済的にも法的にも、実際に動くのは親たちです。

もちろん、あなた自身の責任もゼロではありません。その時は責任の重さがわからないだろうけど、必ず責任の重さを感じるときがきます。

だからね、「この人と一緒にいたい」と思うときには、

その人が、家族や社会との関係までちゃんと見据えられる人かどうか

まだ難しくても、少しずつ“そういう見極め”を意識してみてほしい。

恋や気持ちの盛り上がりだけで進むには、
世の中は、ちょっとだけ現実的すぎる部分もあるから。

最後に

「大人になる」って、ちょっと先の話に思えるかもしれないけど、
ほんの少しずつ、心の中に“責任の種”が育っていく時期なんだと思います。

まだ全部がわからなくても大丈夫。
でも、自分の気持ちと、相手の気持ち、
そして“未来に生まれるかもしれない命”のことまで、
ほんの少しでいいから、想像してみてください。

それがきっと、あなた自身を守ることにもつながっていきます。

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