私は話すことが得意ではありません。少なくとも好きではないですw
人前での発言や日常会話さえも、時として大きな障害となっています。しかし、コミュニケーションは人間関係を築く上で不可欠な要素です。
そこで私が見つけたのが、シンプルかつ使い勝手の良い「オウム返し話法」です。この技術を通じて、私はコミュニケーションの質を改善し、より深い人間関係を築くことができるようになりました。
オウム返し話法は、相手の言葉を繰り返し、感情や意見を反映することにより、理解と共感を深める技術です。この方法は、話すことに自信がない私にとって、相手とのコミュニケーションを円滑にするための救いの手となりました。
特に、会話の中で何を言えば良いか分からない時、相手の言葉を反映することで、自然と次の話題へと移行できるのです。
オウム返し話法の最大の魅力はそのシンプルさです。複雑なルールや前提知識が不要で、誰でもすぐに実践できる点が利点と言えます。また、この方法は相手に自分がしっかりと聞いていることを示し、理解しようとしている姿勢を伝えることができるため、信頼関係の構築に役立ちます。
しかし、この話法にも欠点は存在します。過度に用いると、相手に自分が単に言葉を繰り返しているだけで、実際には深く理解や共感していないように感じられる可能性があるうえに、自分の意見や感情を表現する機会が減少することもあります。
これらの欠点に対して、私は意識的に対応策を取り入れています。
まず、オウム返しをする際には、相手の言葉に少しの加工を加えることで、自分の理解を深め、さらに話を広げる試みをしています。例えば、「それはつらかったでしょうね」という反映に対して、「それは本当につらい経験だったと思います。どのように乗り越えましたか?」と続けることで、より具体的な共感と興味を示すことができます。
また、自分の意見や感情を適切なタイミングで挟むことで、対話にバランスをもたらしています。
たとえば、会話に困ったときなんかは、「最近いかがですか?」と尋ねることから始めることが多いです。このシンプルな質問は、相手に話のきっかけを提供し、どのような話題であっても展開しやすいからです。
特に、オウム返し話法を組み合わせることで、会話をより自然に、そして深く進めることができると感じています。
例えば、相手が「仕事でトラブルがあって・・・」と答えた場合、「仕事でトラブルがあったんですね。大変そうですね?どのようなトラブルだったのですか?」と返すことで、相手の興味や関心を引き出し、会話を深めることができます。
この時、相手の言葉を繰り返し、さらに質問を加えることで、自分がしっかりと聞いていることを示し、相手に安心感を与えることができます。
私: 「最近いかがですか?」
相手: 「実は、仕事でちょっとしたトラブルがあって、その対応に追われているんですよ。」
私: 「仕事でトラブルがあったんですね。大変そうですね。どのようなトラブルだったのですか?」
相手: 「プロジェクトの期限が迫っているのに、急に仕様変更があって…。」
私: 「プロジェクトの期限が迫っている上に、仕様変更があったんですね。それは本当にストレスがたまりますね。どう対応されていますか?」
相手: 「なんとかチーム全員で協力して、対応策を練っているところです。」
私: 「チーム全員で協力して対応策を練っているんですね。素晴らしいチームワークですね。きっと乗り越えられると思います。」
もし相手が何か悩みを打ち明けた場合、「〇〇なんですか、それは大変ですね。どう対処しているんですか?」などと返すことで、相手の感情に寄り添い、支援を申し出る姿勢を示すことができます。
このように、オウム返し話法を活用することで、相手の話に深く入り込み、共感を示しながらも、会話を前に進めることができるのです。
個人的には、この話法を用いることで、会話に困ったときでも自然と話が弾むようになりました。特に、人見知りをする性格で、初対面の人との会話が苦手な私にとって、この技術は非常に役立っています。もちろん、オウム返し話法を過度に用いると、会話が単調になってしまうこともあるため、適宜自分の意見や感情を交えることが重要だと思っています。このバランスを取ることが、より豊かで有意義なコミュニケーションへの鍵だと感じています。
・・・と、ここまで偉そうに書いてきましたが、上記はあくまでも理想的な展開。
実際にはこの話法を意識してなんとか会話の落第点を回避している・・・つもりですw