私がSNS断ちを選んだのは、体調と心理の両面での不調を感じていたからです。日々の生活において、SNSは便利な一方で、時に私たちの心と体に負担をかけることもあります。このデジタルデトックス期間を通じて、私は自分自身の回復を実感し始めました。余計な情報から離れることで、心がスッキリとし、日々の生活がより豊かに感じられるようになりました。
しかし、この期間中に感じたのは、単に体調が良くなったということだけではありませんでした。SNSから離れることで感じる孤独感や、周囲の状況に対する不安もありました。私たちの生活は、知らず知らずのうちにデジタルの世界と深く結びついています。友人や知人が何をしているのか、世界で何が起こっているのかを知ることは、私たちが社会的な存在として持つ基本的な欲求の一つです。
さらに、私のように作家やクリエイターとして活動している人々にとって、SNSは単なる情報源以上のものです。自己表現の場であり、読者や視聴者と直接つながる手段であり、時には仕事の機会を生み出すツールでもあります。このような立場からすると、SNSを完全に避けるわけにはいかないのです。
そのため、私はSNSとの関係をどのように再構築するか、深く考えるようになりました。自己表現のツールとして、また読者や他のクリエイターとのつながりを保つための手段としてSNSを活用することの価値は理解しています。しかし、それを行う上で、以前のように心身の健康を害することなく、どのようにバランスを取るかが問題です。
それは、SNSのようなデジタルツールは、使い方次第で私たちの生活を豊かにも貧しくもできるということです。今後どうするかという結論はまだ見えず、今のところSNSを使用を再開していませんが、これからは、自分の心と体の声をより大切にしながら、SNSとの健全な付き合い方を模索していきたいと思います。
そして、この経験から、他の人々も同じような葛藤を抱えていることに気づかされました。私たちは皆、何らかの形でデジタルデトックスが必要かもしれません。それは、ただSNSを絶つことだけではなく、自分自身にとって何が大切かを見極め、心地よいバランスを見つけることかもしれません。
SNS断ちを通じて得た静かな日々は、私にとって大きな価値がありました。これからも、自分の心と体が本当に必要としているものを大切にしながら、バランスの取れた生活を心がけていきたいと思います。