部屋を片付けられない人のブログ

仕事と個人の両面でのアート絵画の選択基準:最終決断の軸としての「部屋に飾りたいか」という問い

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仕事上でアート絵画作品を選ぶ際、私は様々な要素を考慮します。美術史的な重要性、技術的な独創性、社会的・文化的な影響力など、多角的な視点から作品の価値を評価することが求められます。このようなプロセスを経て、作品の選定や推薦を行うわけですが、最終的に物事を決断する際の私の軸は、実は非常に個人的なものです。「この作品を自分の部屋に飾りたいかどうか」というシンプルな問いです。

この基準を仕事の決断軸として持つことは、一見するとプロフェッショナルな態度とは相反するように感じられるかもしれません。しかし、この視点が重要な役割を果たす瞬間があるのです。それは、アートの本質的な魅力や価値を、直感的に感じ取ることが求められる場面です。技術的な分析や歴史的な背景などの知識は重要ですが、アート作品に対する直感的な反応や感動もまた、作品の価値を判断する上で非常に重要な要素となります。

仕事で選定する作品は、公共の場や商業的な空間に展示されることも多く、その場合には広い層の観客に受け入れられることが必要とされます。しかし、最終的に作品を選ぶ際に「自分の部屋に飾りたいかどうか」という基準を用いることで、作品が持つ普遍的な魅力や、人々の心に響く何かを見出すことができるのです。この基準は、多くの人々が共感できる、深い感動や魅力を持った作品を見極める助けとなります。

もちろん上記の判断基準は万能ではありません。特に仕事においては、時には結果として販売面での失敗となるときもあります。

「自分の部屋に飾りたいかどうか」という判断軸で選んだものが販売実績が振るわないこともありますし、さらに、私の判断基準に沿わなかったものが大きく売上げ「大魚を逃した」と感じることもあります。

しかしながら、この個人的な判断基準を持つことで、私は後悔とは無縁の決断をすることができています。なぜなら、選択の全過程において、自分自身の価値観と直感に忠実でいられるからです。たとえ結果が期待通りでなくとも、その時点での最善の選択をしたという自信があります。そして、時として「逃した大魚」よりも、自分の直感に従って選んだ作品から得られる満足感や喜びの方がはるかに大きいのです。

結果として売れるかどうかは、もちろん重要な要素です。しかし、その作品が私たち自身にとって何を意味するのか、どのような価値をもたらすのかを考えることは、それ以上に価値があります。アートを通じて、自分自身や周囲の世界との深いつながりを感じられる瞬間―それが、私がアートに対して持つ最も深い魅力だと思います。

もちろん、このアプローチは全ての状況に適しているわけではありません。作品選定の際には、目的や展示される環境、観客の特性など、多くの外部要因を考慮する必要があります。しかし、私が感じる「部屋に飾りたい」という直感は、作品が持つ内在的な価値や美を捉えるための一つの指標となり得るのです。

最終的には、アートとの向き合い方は多様であり、各人が持つ価値観や感性に基づいています。仕事上の選定プロセスにおいても、このような個人的な感覚を無視することはできません。むしろ、「部屋に飾りたい」という基準を最後の決断の軸として持つことは、作品の真の価値を見極めるための、重要な手がかりとなりうるのです。自分自身の直感や感性に耳を傾けることが、より深いアートの理解につながると私は信じています。

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