タブを開きすぎて困っていました。画面の上端にタブが並んでいて、どれがどれかわからなくなる。ファビコンだけになって、もはや何のタブなのか推理しながら探すことになる。あの状態です。
そこで、ブラウザのタブを縦表示に切り替えてみました。EdgeやVivaldiなどに実装されている機能で、タブが画面の左端に縦に並ぶ表示方法です。
横表示の問題は、タブが増えると一つひとつが極端に細くなることです。30枚を超えたあたりから、タイトルが消えてファビコンだけの細長い帯が並ぶ状態になります。どこに何があるのか、もはやクリックして確認するしかない。
縦表示なら、タブの幅が固定されてタイトルが読める。しかも縦にスクロールできるので、いくつ開いていても全部見える。理論的には、これで問題が解決するはずでした。
一覧性は確かに上がりました。タイトルが読めるというのは思った以上に大きくて、「どこに何があるか」を把握できている感覚が戻ってきます。横表示のときは、タブの存在を忘れるということが起きていました。縦表示では、少なくともスクロールすれば全部見える。
整理された感じもあります。タブが画面の端に沿って並んでいるので、なんとなく秩序がある気がします。横表示の「ぎゅうぎゅうに詰め込まれている」感がなくなる。
ところが1週間ほど使っていると、疲れてきました。理由がわかるまで少し時間がかかったのですが、視線の移動が増えていたのです。
横表示のとき、タブは画面の上にあります。コンテンツを読んでいて、別のタブに移動したいとき、視線は上にちょっと動くだけで済みます。縦表示では、左端まで視線を持っていく必要がある。しかも左端はサイドバーになっているので、コンテンツ表示領域が少し狭くなる。
タブの一覧性が上がった分、「あれも確認しなければ」という気持ちが増えた気もします。全部見えているから、全部気になる。横表示の混沌は、ある意味で「見えないから忘れられる」という効果もあったのかもしれません。
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縦表示を1週間試して気づいたことがあります。タブの数はほとんど変わっていない、ということです。
表示を変えたことで、「整理できた気がする」という感覚はありました。でも実際に開いているタブの枚数は、縦表示にする前とほぼ同じでした。むしろ全部見えるようになった分、安心して開き続けていたかもしれません。
タブを開きすぎるのは、「後で読む」「後で使う」という先送りの習慣から来ています。気になったものをとりあえず開いておく。閉じるのが怖い。そういう行動の結果です。表示方法を変えても、その行動は変わらない。
道具を変えることで問題が解決するように感じることがありますが、実際には問題の本質がどこにあるかによります。タブが多くて困るのは、タブの表示が悪いからではなく、タブを開きすぎているからです。縦表示は、その表示をきれいに見せてくれるだけで、開く枚数には何も影響しません。
結局、横表示に戻しました。視線移動のしんどさと、画面が狭くなることのデメリットが、一覧性のメリットを上回った、というのが正直なところです。
縦表示が合う人もいると思います。タブの数が少なくて、画面の広さより一覧性を重視する使い方なら、有効だと思います。ただ、私のようにタブを大量に開く習慣がある場合、縦表示は「見やすいゴミ箱」になってしまう可能性があります。
本当に変えるべきは、タブの表示方向ではなく、タブを開く前に一秒だけ考える習慣かもしれません。これは今も試行中です。
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