正直に言うと、最初はそんなに深く考えていなかった。スーパーで特売になっていた黒酢をなんとなく手に取り、「健康に良さそうだし、まあ試してみるか」という軽い気持ちではじめたのが約1年前のことだ。
それまでも「お酢が体に良い」という話は聞いたことがあったが、あの独特の酸っぱさが苦手で、積極的に摂ろうとは思っていなかった。ところが黒酢はふつうのお酢より酸味がまろやかで、独特のコクと旨みがある。最初の一口で「これならいけるかも」と思った。
そしてつい先日、1年ぶりに健康診断を受けたところ、去年と比べて数値がめっちゃ良くなっていた。担当の先生にも「何か生活変えましたか?」と聞かれたくらいだ。黒酢だけが原因とは断言できないが、この1年で変えたことといえば黒酢を取り入れたことがほぼ唯一と言っていい。今日はそんな私の黒酢生活を紹介したいと思う。
毎日続けるためには「おいしい」か「手間がかからない」かのどちらかが大事だと思っている。私が実践している飲み方は主に3つ。どれもシンプルで、特別な準備は一切いらない。
一番のメインはこれだ。朝食に食べる無糖ヨーグルトに、黒酢を小さじ1〜2杯ほど入れてよく混ぜる。はじめは「酸っぱくなりすぎるのでは」と心配したが、ヨーグルト自体の乳酸の酸味と黒酢のまろやかな酸味が不思議とうまく馴染む。むしろコクが増して、何も入れないヨーグルトより食べごたえが出る感じがする。
甘みが欲しいときははちみつを少し足すと、デザートっぽい味わいになる。これが今や毎朝の定番になっていて、ヨーグルトを食べながら黒酢を一緒に摂れるのが気に入っている。準備に10秒もかからないのも大きな魅力だ。
これは自分でも最初は半信半疑だった裏技なのだが、試してみたら本当に驚いた。安いウィスキー、たとえば700円台のブレンデッドスコッチやバーボンに黒酢を数滴(2〜3滴くらい)たらすと、角が取れてまろやかになる。飲み口がぐっとなめらかになるのだ。
理屈で言えば、黒酢のアミノ酸や有機酸がウィスキーの雑味をまとめてくれるのだと思うが、とにかく体感として違いがわかる。ウィスキーにそこまでお金をかけられないけれど、晩酌はちゃんとおいしくしたいという人にはぜひ試してほしい。一気に飲み物のクオリティが上がった気分になる。
量は本当に少量で十分だ。入れすぎると黒酢の風味が前に出すぎてしまうので、最初は1〜2滴から試してみるといい。
黒酢はそのまま飲む以外に、料理の隠し味としても優秀だ。普通のお酢と違って加熱しても風味が飛びにくく、コクと深みが残る。私がよく使うのは以下の料理だ。
まず炒め物。野菜炒めや豚肉炒めの仕上げに黒酢を少し回しかけると、味が締まって中華料理っぽい本格感が出る。酢豚に黒酢を使うとコクが段違いによくなる。煮物にも合う。鶏の煮物に大さじ1〜2杯入れると、さっぱりしつつもコクのある仕上がりになる。ドレッシングにも活用できる。オリーブオイルと黒酢を1:1で混ぜて塩を少々加えるだけで、シンプルなサラダドレッシングができる。
こうした料理使いも含めると、1ヶ月で1本(500ml程度)くらいのペースで消費している。料理にも使えて健康効果も期待できる、コスパの良い食材だと思っている。
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体の変化というのは数字として見えないと実感しにくいものだが、今回の健康診断でそれがはっきり出た。
具体的には、コレステロール値と中性脂肪の数値が昨年より改善していた。血圧もわずかに下がっていた。体重はほとんど変わっていないし、激しい運動をはじめたわけでもない。食生活の変化といえば黒酢を取り入れたことと、夜の晩酌の質が少し上がったことくらいだ(ウィスキーに黒酢を入れることで、味がいいのでダラダラ飲みが減ったかもしれない)。
もちろん黒酢だけで全ての数値が改善したとは言い切れない。季節や体調、ストレスレベルなど様々な要因がある。ただ、「何か変えましたか?」と医師に聞かれたとき、思い当たるのが黒酢くらいだったのは事実だ。
健康のためとわかっていても、まずいものは続かない。黒酢が1年続いた最大の理由は、ヨーグルトやウィスキーという「もともと好きなもの」に合わせたからだと思っている。義務感ではなく、「今日もおいしい」という感覚で続けられた。
サプリメントと違って、料理に使えるのも大きい。飲み忘れても「今日の炒め物に入れたからOK」という日があっていい。そのくらいゆるく続けられるのが、長続きの秘訣だと思う。
黒酢は特別な飲み物でも高価なものでもない。スーパーで普通に買えて、料理にも使えて、月1本数百円のコストで続けられる。はじめるハードルがとにかく低いのに、1年後にはっきりとした手応えを感じられた。
健康診断の数値を改善したい、でも激しいダイエットや運動は続かない、という人にこそ試してほしい。まずは1本買って、ヨーグルトに入れてみるところからはじめてみてほしい。
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