「お気に入りの服をずっと着続けたい」
これは、シンプルなライフスタイルを目指す人なら誰もが一度は思うことかもしれません。
私もその一人で、特に無印良品の服を愛用しています。
デザインがシンプルで機能的、どんな場面にも馴染み、余計なロゴや装飾もない。
まさに「定番」と呼ぶにふさわしいアイテムたち。
しかし、いざ服を買い替えようとすると、全く同じものが売っていない。
特に最近ショックだったのが、「無印のソフトデニムがなくなってしまった」 こと。
あの絶妙な柔らかさと履き心地のよさ、シルエットのバランスが気に入っていたのに、
いざ新しく買おうとしたら、店頭から消えていた……。
「定番だと思っていたのに、なぜ?」
こういうことは無印に限らず、ユニクロやGU、その他のブランドでもよくあります。
これはまるで、老舗のラーメン屋が「味を変えない」と言いながら、実は少しずつアップデートしている のに似ているのかもしれません。
変わらないものを求めても、時代とともに変化は避けられない。
服もまた、少しずつ自分なりのアップデートをしていくしかないのかもしれません。
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグのように、「毎日同じ服を着る」というスタイルは理論上可能ですが、
実際には 「全く同じ服を何年も維持する」 のはかなり難しいことがわかってきます。
服は劣化する
→ どれだけ大切に着ても、色褪せや型崩れは避けられない。
体型や好みが変わる
→ 20代の頃にジャストだった服が、30代・40代になると微妙に合わなくなる。
売っていない
→ 無印のソフトデニムのように「買い替えよう」と思ったら廃盤になっている。
つまり、いくら「これが最高!」と思っても、同じものをずっと着続けるのは構造的に難しい のです。
無印の服は、見た目はシンプルで普遍的に思えるけれど、モデルチェンジが地味に頻繁に行われています。
特にパンツ類は、「シルエットが微妙に変わる」「生地が違う」「丈の長さが変わる」など、毎年少しずつアップデートされることが多い。
ソフトデニムの例
かつて愛用していた無印のソフトデニム。
絶妙なフィット感と柔らかさが最高で、ほぼ毎日履いていました。
しかし、ある日買い替えようとすると、もう店頭にない…。
「定番だから、ずっとあるだろう」と油断していたのが間違いでした。
同じようなデニムを試しても、微妙に違う。
硬すぎたり、丈が短すぎたり、細すぎたり…「なんか違う」と感じてしまう。
まるで、昔ながらのラーメン屋が「スープの出汁の取り方を変えた」とか、「麺の配合を調整した」とか、
気づかれないレベルで変えているのに、長年の常連には違いがわかってしまう現象 に似ています。
無印の服が突然消えるのには、いくつかの前兆があります。
値下げが始まる
→ セールになったら、次のシーズンには無くなる可能性大。
微妙にデザインが変わる
→ 「今年のモデルは丈が短い?」みたいな違和感があると、そのシリーズが改変される前兆。
ネットストアで在庫が減る
→ 公式サイトで「在庫なし」になると、次の入荷がないことも…。
この3つのサインを見逃さずに、「これがなくなったら困る!」と思ったら即リピート購入 するのがベストかもしれません。
老舗ラーメン屋が、気づかれないレベルで少しずつ味を変えているように、
私たちも「服のアップデート」を取り入れるべきなのかもしれません。
具体的には、こんな方法があります。
例えば、「無印のソフトデニムが好き」なら、他ブランドでも「似たようなシルエット・素材感のもの」を探す。
代わりの選択肢をいくつか持っておけば、突然の廃盤にも対応しやすい。
「前のモデルの方がよかった…」と思っても、新しいモデルを何度か着ているうちに馴染んでくることもある。
ラーメン屋の味の変化に最初は違和感を持っても、通い続けるうちに慣れるのと同じ。
次の「定番」が見つかるまでのつなぎを用意する
完全に「同じもの」が手に入らない場合は、フリマアプリで旧モデルを探したり、類似商品を試したりしながら、次の「定番候補」を探す。
時には「新しいお気に入り」に出会えることもある。
無印のソフトデニムが消えたショックは大きいですが、それも含めて「服の付き合い方」なのかもしれません。
むしろ、「これがなくなったらどうしよう…」と焦るより、「次に出会う最高の1着を探す楽しみ」 にシフトしていくのもアリかも。
老舗ラーメン屋が「変わらない味」と言いながら、実は少しずつ進化し続けているように。
服もまた、少しずつアップデートしながら「変わらないスタイル」を維持していくものなのかもしれません。