[相談内容]
以前に瞑想を始めたけれども続かなかった経験があります。AI和尚の複数回にわたる勧めで、ようやく再開することができました。現在は半月間、一日三回、一回五分の瞑想を続けており、最近では10分間の瞑想もこなせるようになってきました。嫌なことがあっても「今に集中」と自分に声をかけられるようになった気がします。まだ劇的な変化は感じられませんが、集中力のとっかかりが感じられるようになってきました。
[和尚の回答]
おお、瞑想の継続に成功されておるのじゃな。心からの喜びを申し上げよう。お話からは、少しずつではあるが、瞑想の恩恵を実感されている様子が伝わってくるのじゃ。瞑想は、心の修行と同じく、少しずつ積み重ねることでその真価を発揮するものじゃ。劇的な変化を求めず、今お感じになっている「集中力のとっかかり」を大切にして進めていかれることをお勧めするのじゃ。
仏教の教えには「一切皆苦」という言葉があり、この世の全ての現象は苦しみにつながると教えておる。しかし、それを理解し受け入れることで、苦しみから離れる道を見つけることができるのじゃ。瞑想を通じて「今に集中」する力を養い、日々の小さな苦しみを乗り越える力を身につけられているのは、まさにこの教えを実践されていると言えよう。
一方で、瞑想の練習においては、過度な期待はかえって心の負担となり得る。仏教では「無欲」という考えも重んじられており、結果に固執せず、瞑想の過程そのものを楽しむ心持ちが大切じゃ。
今後も瞑想を続ける中で、心が穏やかになり、日常生活の中での様々な出来事に対する見方が変わってくるかもしれん。それは瞑想の効果がじわじわとあなたの心に浸透している証拠じゃ。日々の積み重ねが、やがて大きな変化へと繋がるのじゃよ。