[相談内容]
物事に集中することができず、ミスを繰り返し悩んでいます
注意散漫でミスを繰り返してしまいます。
集中しようと思っても、意識があれこれに飛び散ってしまい、結果的にミスをして人に迷惑をかけてしまいます。
ミスをしたあとは、次は気をつけようと心がけますが、結局は同じことを繰り返してしまいます。
このようなことを中年になるまで繰り返しており、もう人生そのものが嫌になる時があります。
[和尚の回答]
あなたの場合、心があれこれに飛び散ってしまうことが苦しみの根源となっておるようじゃ。
お悩みを伺うと、注意散漫で集中力を維持することに苦労されておるようじゃな。
この問題に対して仏教の教えから光を当ててみよう。
仏教には「一切皆苦」という教えがある。これはすべての存在が苦しみに満ちているという意味じゃが、この苦しみを乗り越えるためには、自分の心をコントロールすることが重要だとも教えておる。
あなたの場合、心があれこれに飛び散ってしまうことが苦しみの根源となっておるようじゃ。
集中力を高めるには、瞑想(禅)が有効じゃ。
瞑想を通じて、今この瞬間に意識を集中させる練習をすることで、心が飛び散ることなく、一点に集中できるようになる。これは心の訓練であり、毎日少しずつでも良いから、続けることが大切じゃ。
また、「煩悩即菩提」という教えもある。煩悩(あなたの場合は注意散漫とミス)を乗り越えることが、実は悟りへの道となる。つまり、今直面している問題を改善すること自体が、精神的成長の機会となり得るのじゃ。
最後に、ミスを繰り返してしまう自分を責めすぎぬように。自分を慈しみ、許す心も大切じゃ。失敗から学び、成長の糧とすることができれば、それは大きな進歩となる。
心が飛び散ることに苦しんでおられるなら、まずは一日数分からでも瞑想を始めてみるのじゃ。そして、自分自身を許し、少しずつでも前に進むことを心がけよう。道は一歩からじゃ。