消えてなくなりたいです
最近、仕事のプレッシャーが山のように積み上がっていて、どうにもこうにも前に進めないでいます。毎日あっちからもこっちからもつつかれ、家に帰っても疲れ果てて何もする気になれず、休日もずっとベッドの中で過ごしてしまいます。
このままではいけないと思いつつ、どうしたら良いのか見当もつきません。
将来に対する不安もありますし、何より自分がこの状況から抜け出せるとは思えないのです。
仏教の教えから見たら、このような状況をどう乗り越えれば良いのでしょうか。
[和尚の回答]
苦しみを乗り越えるためには、自らが変わろうとする努力も必要じゃ。
お悩みを伺い、心中お察し申し上げます。仕事のプレッシャーややりがいの喪失、そして将来への不安は、多くの人が直面する課題じゃ。
仏教では、「苦」の存在を認め、その原因を理解し、それを克服する方法を探求する教えがあります。あなたの場合、仕事におけるプレッシャーとやりがいの喪失が「苦」の原因となっておるようじゃ。
まずは、「今、この瞬間」に意識を向けることが大切じゃ。「一呼吸入れる」というシンプルな瞑想を日常に取り入れてみてはどうじゃろう。呼吸に意識を向けることで、心を落ち着け、今この瞬間に集中することができるのじゃ。
また、「無常」という教えにも目を向けてほしい。全てのものは変化し続けるというこの教えは、現在の苦しみも永遠に続くわけではないという希望を示しておる。今の状況もまた変わることができる、という希望を持ってほしいのじゃ。
やりがいを感じられる活動を見つけることも大切じゃ。それは趣味であったり、ボランティア活動であったり、小さなことでも良い。自分にとって意味のあることを見つけ、少しずつでもいいから、その活動に時間を割くのじゃ。
不安や悩みを抱えることは、人として当然のこと。しかし、その苦しみを乗り越えるためには、自らが変わろうとする努力も必要じゃ。そして、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談することも忘れずに。
この困難な時期を乗り越え、内なる平和を見つけることができるよう、心より願っておる。