[相談内容]
特に掃除機の音やラジオのトーク番組、人のおしゃべりなどに苦手意識を持っています。
日常生活で周囲の音に敏感であり、特に掃除機の音やラジオのトーク番組、人のおしゃべりなどに苦手意識を持っています。
これらの音が集中力を阻害し、心の中にイライラを溜め込んでしまいます。
家では散歩に出かけるなどして対処していますが、外出先や他人のオフィスでは自分の環境をコントロールすることが難しく、集中力を保つための戦略を見つけるのが困難になっています。
私はどうしたらいいのでしょうか?
[和尚の回答]
自分の呼吸や心の動きに意識を集中させる瞑想の練習をしてみるのはどうじゃろう。これにより、外界の音に振り回されず、内面の静けさを保つことができるようになるかもしれぬ。
音に敏感で悩んでおるのじゃな。仏教では、外界からの様々な刺激に対する我々の反応は、心の中で生まれる「煩悩」の一種と見なされるのじゃ。外界の音が心に影響を及ぼすのは、それに対する我々の内心の抵抗や執着が原因であることが多いのじゃよ。
掃除機の音やラジオのトーク、人のおしゃべりが不快に感じるのも、それらを「邪魔」と見なす心の動きがあるからじゃ。しかし、これらの音にも流れるように受け入れる心を養うことが、心の平和を取り戻す鍵となるのじゃ。
例えば、環境音に意識を向けるのではなく、それを背景に自分の呼吸や心の動きに意識を集中させる瞑想の練習をしてみるのはどうじゃろう。これにより、外界の音に振り回されず、内面の静けさを保つことができるようになるかもしれぬ。
外出先や他人のオフィスでの集中力を保つには、「一切合切は移り変わるもの」という仏教の教えを思い出すのじゃ。状況をコントロールしようとするのではなく、その瞬間瞬間を受け入れ、自分の心をコントロールすることに焦点を当てるのじゃ。耳栓を使う、または静かな場所を探すなどの実用的な方法もあるが、最終的には心の持ちようが最も重要じゃ。
心が外界の音に対してどのように反応するか、その反応を観察し、理解することから始めるのじゃ。そうすれば、徐々に心の中に静けさを見出し、外界の音がもたらす影響を軽減できるようになるのじゃよ。