部屋を片付けられない人のブログ

他人が怖い 足がすくむほどの妄想に囚われることがあるという悩み

このサイトはプロモーションを含んでいます。

[他人への恐怖と妄想]

[相談内容]

他人が怖いと感じ、足がすくむほどの妄想に囚われることがあります。

他人が怖いと感じ、足がすくむほどの妄想に囚われることがあります。「失敗してしまうイメージにとらわれてしまう」「人生の先行きが見えなくて不安」「自分の行ったこと、行っていることに自信が持てない」といった感情に苛まれます。時にはメール一通を送るだけで、その先のリアクションを想像して恐怖に震えてしまうこともあります。これが原因で事態を悪化させてしまうこともあります。ノートに書き出したり、ブログに書き出すことがセルフヒーリングになっています。特に中年男性として社会的な目もあり、自らカミングアウトすることが恥ずかしいです。病院に行くほど困っているわけではないと思いつつ、生きづらさを自覚する時があります。これは病気なのか、性向なのかと悩んでいます。

[和尚の回答]

自分自身の心と向き合い、少しずつでも前に進む勇気を持つことが、解決への第一歩となるじゃろう。

そなたが感じておる恐怖や不安、そして他人への妄想によって生じる心の動揺は、確かに人生を歩む上で大きな負担となり得るのじゃ。仏教では、私たちが感じる苦しみは、無常、無我、煩悩という三つの毒に起因すると教えておる。そなたが感じている恐怖も、これらの毒によって生じる心の乱れの一つと考えられるのじゃ。

まず、失敗に対する恐怖や他人の目への過剰な意識は、私たちが自我に囚われ、常に自己を守ろうとする心から生じるものじゃ。しかし、仏教では一切の存在は無我であり、私たちの心の中に作り上げた自我は幻に過ぎないと教えておる。そなたが感じている恐怖や不安も、この幻想的な自我によって生じるものと捉え直すことで、徐々にその苦しみから解放される道が見えてくるであろう。

また、妄想に囚われることは、煩悩の一つである無明、つまり無知や誤解に基づくものじゃ。現実を直視する代わりに、心の中で作り上げた恐怖のシナリオに自らを縛り付けてしまう。これを克服するためには、現実と向き合い、心の中に生まれる妄想をただの思考であると理解することが必要じゃ。

「縁起」という教えもある。すべての存在は他のものとの因果関係によって生じ、この世界には独立して存在するものはないと教えておる。お前様が感じている不安や恐怖も、過去の経験や現在の思考と深く繋がっておる。しかし、それらは常に変化し、必ずしも永遠に続くわけではない。心の状態もまた、時間と共に変わりうるものじゃ。

ノートに書き出す、ブログに記すという行為は、そなたの心の中にある妄想や恐怖を外に出し、客観的に見ることができる貴重な手段じゃ。これらのセルフヒーリングの方法を続けながら、さらに瞑想や呼吸法など、心を落ち着ける仏教の実践を取り入れてみるのもよいであろう。

社会的な目や自らをカミングアウトすることへの恥ずかしさも、自我に対する固執から生じるものじゃ。しかし、そなたの感じていることは、決して一人だけの問題ではなく、多くの人が抱える普遍的な悩みなのじゃ。必ずしも病院を訪れる必要はないかもしれぬが、心の専門家や信頼できる僧侶と話をすることで、新たな気づきや解決の糸口が見つかるかもしれん。

「色即是空」の教えにも目を向けてみるとよい。形あるものはすべて空であり、永続する実体はない。お前様の恐怖や不安も、永遠に不変のものではなく、見方を変えることで、その重さを軽減させることができるのじゃ。

生きづらさを感じることは病気でも性向でもない。人が人生の中で遭遇するさまざまな挑戦の一つじゃ。心のケアをすることは恥ずかしいことではないし、必要であれば専門家の助けを求めることも一つの勇気じゃ。そして、日々の生活の中で、心の平和を保つための習慣を育てることが大切じゃ。瞑想や呼吸の練習、そしてお前様が既に行っているように、自分の思いを書き出すことも、心を落ち着ける有効な手段じゃ。

最後に、これらの感情が病気なのか性向なのかについては、おぬしの感じている生きづらさは、必ずしも病気とは限らず、現代社会に生きる多くの人が抱える課題の一つである。しかし、それに対処する方法は存在する。必要であれば、心理学者や精神科医といった専門家のサポートを受けることを恐れず、一歩を踏み出してみることも大切じゃ。

自分自身の心と向き合い、少しずつでも前に進む勇気を持つことが、解決への第一歩となるじゃろう。そなた自身が自己理解を深める過程で見えてくるであろう。大切なのは、今感じている苦しみに向き合い、それを乗り越えようとするそなたの勇気と努力じゃ。心の平穏を求める旅は容易な道ではないかもしれぬが、一歩一歩進むことで、必ずや光明が見えてくるのじゃ。

この記事を書いた人
SNSでフォローする