[相談内容]
平和な時代に生まれ育ったので、戦争に対する耐性がありません。
ウクライナやイスラエルのようにある日突然平和が破られてしまうと思うと心配です。
和尚様、戦争のニュースに触れる度に心が苛まれ、日々の生活にも影響が出てしまいます。
平和な時代に生まれ育ち、戦争はニュースの向こう側の話でしたが、昨今の世情を鑑みると、いつか私の周りにも戦争がやってっくるのではないかと不安になります。
こんな時、どのように心を保ち、平和な心持ちを取り戻せるでしょうか?
[和尚の回答]
「一期一会」の精神で、今この瞬間に感謝する心を持つことも大切じゃ。戦争のニュースに触れることで心が痛むのは、平和への願いがあるからこそ。その願いを大切にしつつ、自分の身近な人々との関係や、日々の小さな幸せに目を向けることで、平和な心持ちを取り戻す助けとなるじゃろう。
戦争のニュースに触れ、心が苦しんでおるのを察します。この世の苦しみや悲しみに直面する時、人の心は容易に乱れがちじゃ。しかし、仏教の教えには、そうした苦しみに対処するための智慧が含まれておるのじゃ。
まず、「無常」の教えを思い出してほしい。この世のすべての事象は変化し続けるものであり、永遠に不変のものは何一つとして存在しないのじゃ。戦争もまた、この世の無常な現象の一つ。この教えを受け入れることで、心の動揺を少しでも和らげることができるかもしれん。
次に、「慈悲」の心を育むことじゃ。戦争によって苦しむすべての人々に対して、心からの慈悲を持つこと。その慈悲の心を通じて、自分自身ができること、例えば支援活動への寄付や平和を願う祈りを捧げることで、少しでも世界の苦しみを軽減する手助けができるのじゃ。
また、心の平穏を保つために、定期的な瞑想や深呼吸の練習を行うこともお勧めじゃ。これらの実践は、心を落ち着かせ、現実を冷静に受け止める力を養うのに役立つでしょう。
そして、「一期一会」の精神で、今この瞬間に感謝する心を持つことも大切じゃ。戦争のニュースに触れることで心が痛むのは、平和への願いがあるからこそ。その願いを大切にしつつ、自分の身近な人々との関係や、日々の小さな幸せに目を向けることで、平和な心持ちを取り戻す助けとなるじゃろう。
最後に、戦争のニュースに接する際は、情報を適度に選別し、心が耐えられる範囲で受け止めることが重要じゃ。心の健康を守りつつ、世界の平和に対する願いを忘れずにいること。それが、自分自身をも救い、より良い未来への一歩となるのじゃ。